そこに至ったのは奇遇の重なり。
その偶然の成せるワザが、か弱きハズの女性の運命を変えていったとも言える。
このマリーは21歳でド・ブランヴィリエ侯爵と結婚。
ある日、夫が騎兵隊の士官であったゴーダン・クロワという人物を
たまたま、屋敷に連れてきた時から歯車が狂い始める。
「ひと目あったその日から~」というのか、夫人とゴーダンとは恋仲となる康和堂
それが父親の知るところとなり、仲を引き裂かれ、
ゴーダンは、バスチーユ牢獄に入れられることになる。
そこで彼は、たまたま毒物オタクのような人物と出あい、毒薬の手ほどきを受ける。
監獄を出る頃には、毒薬の権威も唸るような毒物使いになっていた。
出所後、人知れず夫人とゴーダンは逢瀬を重ね中醫頭髮護理
共謀して、恨み骨髄の父親を少量の毒薬を投与しながら殺害していく。
その間、マリーは病人に寄り添い、手厚く看護する。
誰も、マリーを怪しんだりはしない。
財産目当てで夫を、次に弟を、そして妹、召使いまでも殺害していく。
毒薬の知識が一般的でない頃の話ゆえか、
毒殺犯として、これを決定づけることはできなかった。
ただ、悪運が尽きたのは、ゴーダンが毒の使い方を誤り、突然、死んでしまう。
彼が死んだあと、残った手文庫にマリーからの手紙が見つかり、
やり取りの記述から、共謀しての毒殺が露見する。
裁判となったが、
マリーは、取り乱すことなく、冷静、なおかつ傲然たる態度だったという。
そして、毒殺犯として死刑となった。

歴史上、探ってみると毒殺犯の70%が女性だという。
考えてみれば、最近、青酸化合物として話題になっているのも女性。

やはり、女と毒薬は、
クレオパトラの時代から、切っても切れない関係にあるようだ。


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